「おとなの夏休み」・完全ガイド

『大人の夏休み』は、2005年7月6日から9月7日まで日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送された大人の女性向けヒューマンドラマです。主演の寺島しのぶが演じる主婦・琴原みゆきが、突然主婦業をやめ、親友たちと海の家を開業することで新しい人生を模索する姿を爽やかに描き、放送当時多くの視聴者に共感を呼びました。

放送情報

『大人の夏休み』は2005年7月6日（水曜日）22時00分～22時54分に日本テレビ系列で初回放送されました。初回のみ30分拡大版で放送され、夜10時台の大人視聴者をターゲットにした新鮮な企画が話題となりました。全10話＋特別編1話で構成され、2005年9月7日（水曜日）に最終回を迎えました。

視聴率

『大人の夏休み』の最高視聴率は初回第1話の11.2％（関東地区・ビデオリサーチ社調べ）を記録しました。全10話の平均視聴率は7.9％と同クール水曜ドラマ枠では中堅クラスながら、特別編も含めた視聴率推移は安定していました。

キャスト

主演の琴原みゆき役には寺島しのぶが抜擢され、夫・和幸役に石黒賢、幼い息子・洋介役に子役のささの貴斗が出演しました。みゆきの親友でライバルの寿美子役はオセロ中島知子、もう一人の親友・優役に中越典子が演じました。その他、イルカ調教師・春日部健人役の姜暢雄や、みゆきの夫の後輩・岡崎元一朗役の大倉孝二など、実力派俳優が脇を固めました。

ストーリー

物語は30代主婦・みゆきが、ある日突然家事を放棄し三浦海岸で海の家を開業する決意を固めるところから始まります。第1話では主婦業放棄宣言から家族の反発、第3話以降は赤字経営・ライバル海の家との競合、複雑な恋愛模様や家庭問題が描かれ、第6話では台風接近で存続危機、第9話では家族関係の崩壊危機を迎えます。最終話では「離婚届という恋文」と題し、みゆきが自らの人生を取り戻す決断を下す感動的なクライマックスを迎えました。

主題歌

主題歌は、サザンオールスターズが提供した名曲『勝手にシンドバッド』など、1970年代～80年代の”夏ソング”を週替わりで採用。ドラマ全体をノスタルジックに彩り、往年のヒット曲の数々が大人視聴者の共感を集めました。

まとめ

『大人の夏休み』は、日常を見つめ直し人生を再出発する”大人の青春ドラマ”として根強い人気を誇る作品です。寺島しのぶの初主演ドラマとしてのフレッシュな演技、親友との絆、家族との確執をリアルに描き、週替わりの名曲が夏のノスタルジーを演出しました。今も再放送や配信で再評価されている名作です。