「1リットルの涙」・完全ガイド

実話を基にした木藤亜也さんの日記を原作とし、15歳で難病と闘いながらも「生きることの尊さ」を伝えた感動作『1リットルの涙』。2005年秋にフジテレビ火曜21時枠で放送され、主演・沢尻エリカの圧倒的演技と涙を誘うストーリーで多くの視聴者を感動させました。

初回放送

『1リットルの涙』はフジテレビ系列の火曜21時（21:00～21:54）枠で、2005年10月11日（火）に初回放送されました。初回は10分拡大で放送され、同枠では珍しい実話ベースのヒューマンドラマとして注目を集めました。

放送期間

連続ドラマは2005年10月11日（火）から同年12月20日（火）までの11週間にわたり、全11話で構成されました。各話54分（最終話は15分拡大）で放送され、物語は第1話から最終話まで一貫したストーリーとして完結しました。

視聴率

『1リットルの涙』の最高視聴率は最終話（第11話）で記録した20.5％（関東地区・ビデオリサーチ社調べ）。初回13.5％から徐々に上昇し、最終回では20％を突破する大台に到達しました。全11話の平均視聴率は15.31％と、火曜21時ドラマとしては驚異的な数字をマークし、2005年秋クールの代表作となりました。

キャスト

主演の池内亜也役を演じた沢尻エリカは19歳にして初主演ながら難役を見事に演じ切り、高い演技力が評価されました。麻生遥斗役は錦戸亮、母・潮香役は薬師丸ひろ子、父・瑞生役は陣内孝則、妹・亜湖役は成海璃子が演じ、藤木直人（水野医師役）、松山ケンイチ（河本裕二役）、岡本杏理（長嶋水紀役）、真田佑馬（池内弘樹役）ら豪華俳優陣が脇を固めました。

エピソード

全11話は、15歳の亜也が突然歩行障害を自覚する第1話「ある青春の始まり」から始まり、第2話で原因不明の難病・脊髄小脳変性症と診断されます。中盤では養護学校への転校や周囲の偏見と向き合い、家族の葛藤が描かれ、第8話「1リットルの涙」では学校での差別問題がクライマックスに達します。最終話「遠くへ、涙の尽きた場所に」では、亜也が20歳でこの世を去るまでの成長と遺した日記が社会に与えた影響が描かれ、感動の結末を迎えます。

主題歌

主題歌はシンガーKが歌う「Only Human」。2005年11月23日にシングルリリースされ、ドラマの切ない世界観と主人公の葛藤を象徴する楽曲として大ヒットしました。オリコン週間チャートでもトップ10入りを果たし、現在もドラマ主題歌の名曲として広く愛され続けています。

まとめ

『1リットルの涙』は実話を基にした衝撃的かつ感動的なドラマとして、放送から20年を経ても色褪せない名作です。沢尻エリカの代表作となり、視聴率20.5％、平均15.31％という数字が示すように幅広い世代から支持を獲得しました。病と向き合う少女と家族の姿が「生きることの価値」を深く問いかけ、今なお多くの人の心を揺さぶり続けています。