「着信アリ」・完全ガイド
2005年秋、携帯電話を介した”死の予告”が次々と人を殺す衝撃ホラー『着信アリ』がテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で連続ドラマ化されました。主演の菊川怜さんが演じる普通の女子大生・中村由美さんが、謎の死の予告電話の呪いに巻き込まれ、刑事・仙堂(石黒賢さん)とともに事件の真相に迫るサスペンスは、当時の深夜帯ドラマでは異例の高視聴率を記録しました。
初めて放送されたのは
『着信アリ』ドラマ版は2005年10月14日(金)23時15分~24時10分にテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で初回放送されました。原作小説・映画版と同じく”未来から届く死の予告電話”をテーマにしたホラーサスペンスで、深夜帯ながらホラーファンを中心に話題となりました。
放送期間と全話数
本作は2005年10月14日から12月16日まで10週連続で放送され、全10話で構成されました。深夜ドラマとしては比較的長尺の55分枠で、連続ドラマとして完結する濃密なストーリーが視聴者を惹きつけました。
視聴率
関東地区ビデオリサーチ調べによる平均視聴率は8.49%、最高視聴率は第1話9.5%を記録しました。同枠の金曜深夜ドラマとしては異例の数字で、同年10月期ドラマ平均ランキングでも上位に食い込むヒット作となりました。
メインキャスト
主演の中村由美役に菊川怜さん、刑事・仙堂孝之役に石黒賢さん、謎の死の予告電話を追う元教師・西村和也役に工藤俊作さん、被害者の友人・小西なつみ役に吹石一恵さんなど、実力派俳優が集結しました。また、葬儀屋・丘役を岸谷五朗さんが特別出演で演じるなど、深夜ドラマながら豪華な布陣が話題を呼びました。
エピソードの詳細
第1話「呪われた女子高~死を呼ぶ予告電話の謎~」で女子高生が未来からの着信メロディと悲鳴入り留守電を受け、死亡する事件から物語が幕開けます。主人公の由美さんは幼馴染の死を機に事件を調査し、第4話「テレビ公開除霊~死の瞬間を実況された女生徒!~」ではメディアへの取材で恐怖が加速します。そして第9話「最終章~呪の正体と真犯人~」で事件の呪いの源が暴かれ、最終回「明らかになる呪の正体と驚愆の真犯人」では衝撃の結末が描かれます。
主題歌
主題歌はD.D.D.の「Heart」。2005年11月2日リリースのシングルで、切ないメロディがドラマの恐怖と哀しみを象徴しました。作詞・松井駿さん、作曲・渡辺未来さんの楽曲はドラマ放送と連動して大きな話題となり、ドラマの世界観を音楽面でも強力にサポートしました。
まとめ
『着信アリ』ドラマ版は深夜帯ドラマながらも平均視聴率8.49%を記録するヒット作となり、携帯電話を題材にした新たなホラージャンルを確立しました。菊川怜さんの主演をはじめ豪華キャストの熱演と三池崇史監督らの巧みな演出が相まって深い恐怖と緻密なミステリーが高く評価され、後続作やハリウッドリメイクも生んだ、今なお根強いファンに愛される名作ドラマです。
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