「マンハッタンラブストーリー」・完全ガイド

2003年にTBS系で放送されたドラマ『マンハッタンラブストーリー』は、宮藤官九郎が脚本を手がけた異色のラブコメディです。恋愛を嫌う珈琲マニアの店長と、クセの強い常連客たちが繰り広げる、笑いあり、切なさありの人間模様は、放送から20年経った今でもファンの心を離しません。本記事では、そんな『マンハッタンラブストーリー』の詳細をご紹介します。

放送情報

『マンハッタンラブストーリー』は、2003年10月9日(木)22時〜22時54分にTBS系列の「木曜ドラマ」枠で第1話が放送されました。放送期間は2003年10月9日から12月18日まで、全11話で完結しました。

視聴率

『マンハッタンラブストーリー』の最高視聴率は第1話の10.0%、平均視聴率は7.2%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)でした。視聴率だけを見ると派手さはないものの、深く愛されるカルト的人気を誇る作品です。

キャスト

本作の最大の魅力の一つは、個性豊かなキャラクターと、それを演じる実力派キャストたちです。

– 店長:松岡昌宏 – 寡黙な珈琲マニア。恋愛嫌いだったはずが、思わぬ相手に恋をしてしまう。
– 赤羽伸子:小泉今日子 – タクシー運転手。自由奔放な性格で、店長の恋のお相手。
– 別所秀樹:及川光博 – 中央テレビのプロデューサー。ナルシストでチャラ男だが、どこか憎めない。
– 江本しおり:酒井若菜 – AD。別所に想いを寄せる。
– 蒲生忍:塚本高史 – 喫茶店のバイト。若者らしい情熱と空回りが愛らしい。

ストーリー

『マンハッタンラブストーリー』のストーリーは、喫茶店「マンハッタン」の店長が、赤羽伸子に一目惚れするところから始まります。しかし店長は、恋愛を軽蔑していた珈琲命の男。無口で「ごゆっくりどうぞ」以外話さない主義だった彼が、少しずつ心を開いていく様子が描かれます。そこに現れるクセの強い常連客たちの恋模様が絡み合い、店長の恋はどんどんこじれていきます。ドラマ中には登場人物たちの”勘違い”や”すれ違い”が大量に起こり、それらがギャグとシリアスの絶妙なバランスで展開。最終回の展開は予測不能で、視聴者の記憶に強く残る名作です。

主題歌

主題歌は、TOKIOが歌う「ラブラブ♡マンハッタン」。作詞は脚本を手がけた宮藤官九郎本人が担当しており、ドラマの世界観と見事にリンクしています。曲調は軽快なポップスで、片想いのもどかしさをコミカルに表現。エンディングで流れるこの曲が、ドラマの余韻にぴったりとマッチし、視聴者の心を癒します。

まとめ

『マンハッタンラブストーリー』は、2000年代初頭のテレビドラマの中でも、独自性が際立った作品です。笑いと切なさ、恋と珈琲が絶妙にブレンドされた宮藤官九郎ワールド全開のラブコメディです。初見でも楽しめるテンポの良さ、そして見れば見るほどクセになるキャラクターとセリフ回しは、一度観たら忘れられません。まだ観たことがない方は、ぜひこの機会に名作『マンハッタンラブストーリー』を味わってみてください。コーヒー片手に、ごゆっくりどうぞ。