「あした天気になあれ。」・完全ガイド

2003年に日本テレビ系列で放送された土曜ドラマ『あした天気になあれ。』は、シングルマザーが気象キャスターとして新たな人生を歩む姿を描いた、心温まるヒューマンドラマです。主演の観月ありささんが演じるのは、仕事と子育てに奮闘しながらも前向きに生きる母親。家族の絆や夢に向かって努力する姿に、多くの視聴者が共感しました。本記事では、そんな『あした天気になあれ。』の見どころを7つの項目に分けて、詳しくご紹介します。

① 初めて放送されたのは

『あした天気になあれ。』は、2003年10月11日（土）夜9時（21:00）から日本テレビ系列で放送がスタートしました。毎週土曜夜9時という”土9″枠は、家族でも楽しめるドラマ枠として定評があり、本作もその流れを受けて企画されました。初回放送はレギュラー放送と同様の時間帯で、主人公・坂井花さんが突然気象キャスターとしてテレビの世界に飛び込むまでの奮闘が描かれ、視聴者の注目を集めました。明るくポジティブな空気感と、等身大の女性の成長物語が共感を呼び、好スタートを切った作品です。

② 放送は

『あした天気になあれ。』は、2003年10月11日から12月13日までの約2か月間、全10話にわたって放送されました。物語は、シングルマザーとして一人娘を育てながら、まったく畑違いの「気象キャスター」という職業に挑戦する主人公の奮闘を描いており、各話で異なる”壁”や”人との出会い”を通じて、成長していく様子が丁寧に描かれています。最終回では、花さんがプロのキャスターとして認められるまでの道のりが完結し、感動的なフィナーレを迎えました。

③ 視聴率

本作『あした天気になあれ。』の平均視聴率は11.4%とされており、最高視聴率は最終回の14.6%を記録しました（関東地区、ビデオリサーチ調べ）。当時の土曜ドラマとしては健闘した数字で、特に働く女性や母親層からの支持が高く、視聴者層が幅広かったことがうかがえます。物語の序盤から終盤にかけて右肩上がりに視聴率が推移していき、最終回での感動のクライマックスに向けて注目度が一気に高まった作品です。

④ メインキャスト

本作の魅力の一つが、実力派とフレッシュな俳優陣のバランスのとれたキャスティングです。

– 観月ありささん（坂井花役）
主人公のシングルマザー。元気で真っ直ぐな性格。偶然のチャンスから気象キャスターとして働くことになる。

– 森迫永依さん（坂井実々役）
花さんの娘。まだ幼いが、母の努力を見守り、支えるけなげな子ども。

– 沢村一樹さん（徳村修治役）
花さんをスカウトしたニュース番組のプロデューサー。花さんの成長を陰で支える頼れる存在。

– 井ノ原快彦さん（槙原公平役）
同じお天気コーナーのスタッフ。時に厳しく、時に優しく花さんを指導する兄貴分。

– ユンソナさん（ケイト役）
花さんの親友で、娘とともに暮らしを支える存在。海外の価値観も交えながら、花さんに刺激を与える。

– 平泉成さん、中山仁さん、朝加真由美さんなどのベテラン俳優も脇を固め、ドラマ全体に深みと安定感をもたらしています。

⑤ エピソード

物語は、花さんがアルバイトを解雇されるという不運な出来事から始まります。しかしその後、テレビ局のプロデューサー・徳村との出会いにより、未経験ながらも気象キャスターの道へと進むことに。
毎話、仕事と家庭の狭間で悩む花さんにさまざまなトラブルが襲いかかりますが、娘・実々さんの存在や仲間たちの励ましに支えられ、乗り越えていきます。
中盤以降は、実々さんの父親や花さんの過去とも向き合う展開が待っており、物語はより一層ドラマティックに。最終回では、花さんが「天気予報は人の心を晴れやかにするもの」として成長した姿を見せ、視聴者に希望と感動を与えました。

⑥ 主題歌

本作の主題歌は、観月ありささん自身が歌う「私だけの空」です。
この楽曲は、ドラマの世界観とリンクした前向きなメッセージソングで、「明日を信じて歩こう」という花さんの気持ちを代弁するような歌詞が印象的です。優しくも力強いメロディと、観月ありささんの爽やかな歌声が物語にぴったりと寄り添い、視聴者の心に残る一曲となりました。エンディングで流れるたびに、ドラマの余韻がじんわりと響く、そんな主題歌です。

まとめ

『あした天気になあれ。』は、人生に行き詰まりを感じているすべての人に贈る、前向きになれるドラマです。キャリアもなく、子どもを抱えたシングルマザーが新たな道を切り拓いていく姿は、誰もが共感できる”再出発”の物語。
観月ありささんを中心としたキャストの演技、家族の絆を描いた脚本、優しい主題歌――どれもがバランスよく融合し、忘れられない名作として心に残ります。まだ観たことがない方はもちろん、当時観ていた方も、もう一度観返したくなる一作です。
「今日は雨でも、あした天気になあれ