「電池が切れるまで」・完全ガイド

実在の闘病詩を原作に、病院内学級を舞台にした『電池が切れるまで』は、病と向き合う子どもたちと支える教師・医療スタッフの絆を描くヒューマンドラマです。2004年4月期にテレビ朝日木曜21時枠で放送され、主演・財前直見の熱演が多くの視聴者の心を打ち、平均視聴率8.2％ながらも心に残る名作として評価されています。

初めて放送されたのは

本作は2004年4月22日（木）21:00～21:54に第1話「『命』の詩…11歳の少女が遺した真実の物語」が初放送されました。主演の財前直見さん演じる院内学級教師・川田さとりが、病と闘う子どもたちと出会い、教育と命の重みを学ぶ様子が早くも話題となりました。

放送期間と話数

本作は2004年4月22日～6月24日までの全10話で構成されました。毎週木曜21時枠で放送され、最終話のみ通常通り21:00～21:54に放送されました。院内学級の子どもたち一人ひとりの成長と別れを、10週間かけて丁寧に描き切りました。

視聴率

『電池が切れるまで』の平均視聴率は8.20%、最高視聴率は第9話で記録した9.6%（関東地区・ビデオリサーチ調べ）。木曜21時ドラマとしては低めながら、視聴者の熱い支持を集め、医療ドラマとして根強い評価を得ました。

メインキャスト

– 財前直見さん（川田さとり役）…院内学級の新任教師
– 陣内孝則さん（末永誠一役）…名医として患児の心も支える
– 原沙知絵さん（水島若葉役）…看護師でさとりの相談相手
– 要潤さん（間宮京太郎役）…院内学級教師で子どもたちに厳しい
– 吉岡美穂さん（本条麻衣子役）…院内学級ボランティア
– 野際陽子さん（日向昌子役）…さとりの恩師で学級設立者
– 成海璃子さん、黒川智花さんら実力派子役陣が院内学級の児童を熱演

エピソードの詳細

全10話は院内学級を中心に展開。第1話では11歳の少女・結花（成海璃子さん）が自閉症と診断される衝撃から始まり、第3話では車椅子少年の自立、第5話は退院を祝う涙の笑顔、第9話「もっと生きたかった…今夜、涙の最終章」で最高潮に達し、最終話では命の尊さを胸に学級を卒業する感動的なラストが描かれました。

主題歌

主題歌は星村麻衣さんの「ひまわり」。2004年6月9日リリースのシングルで、切なくも温かな歌詞がドラマのメッセージを象徴。オリコン週間チャートTOP50入りを果たしました。オープニングは平川地一丁目「君の分まで」、挿入歌にラファエル「電池が切れるまで～ロンディーノ～」を使用。

まとめ

『電池が切れるまで』は平均視聴率8.2%、最高9.6%という数字ながら、第41回ドラマアカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、多くの感動を生んだ医療ドラマです。DVD‑BOXは未発売ながら、現在はTELASAやTSUTAYA DISCASで全話視聴可能。命と向き合う温かいストーリーは、今もなお心に響く名作としておすすめです。