「人間の証明」・完全ガイド

2004年7月8日、フジテレビの木曜劇場枠で『人間の証明』が初回放送されました。森村誠一の人気ミステリー小説を映像化した本作は、骨太のストーリーと豪華キャストで大きな話題を呼びました。

放送期間と視聴率

本作は2004年7月8日から9月9日まで、毎週木曜の22時枠で全10話が放送されました。最高視聴率は第1話の15.9%を記録し、平均視聴率は12.04%と安定した高視聴率を維持しました。2004年夏クールのフジテレビ木曜22時枠を代表する作品となりました。

キャスト

主演の竹野内豊が警視庁捜査一課刑事・棟居弘一良を演じ、幼馴染の女性記者・本宮桐子を夏川結衣が演じました。棟居の相棒・横渡篤を大杉漣、政治家一家の母・郡恭子を松坂慶子、恭子の息子・郡翔平を高岡蒼佑が演じています。その他、松下奈緒、横山めぐみ、國村隼、堀北真希、田辺誠一らが出演しています。

ストーリー

本作は、巨大ホテル最上階のエレベーター内で発見されたアメリカ人青年ジョニー・ヘイワード殺害事件を発端に展開します。捜査を進めた刑事・棟居弘一良は、被害者と関係する政治家一家・郡家の闇を徐々に明らかにしていきます。第2話以降は、郡家の政治的野心や息子の不祥事、監禁被害者の証言など、多角的な視点から真相が明かされていきます。中盤からは捜査本部内の対立や裏切りが加速し、最終話では刑事としての正義と人間としての葛藤が交錯する、濃密かつ感動的なクライマックスを迎えます。

主題歌

主題歌は河口恭吾によるスティーヴィー・ワンダー「A Place In The Sun」のカバー。ドラマの希望と優しさを表現した楽曲として高く評価され、リリース後は音楽チャート上位にランクインしました。

まとめ

2004年版『人間の証明』は、森村誠一原作の社会派ミステリーを実力派キャストと緻密な脚本で映像化し、高視聴率を記録しました。全10話に凝縮された骨太の人間ドラマと、河口恭吾の主題歌が相乗効果を生み、今なお名作ドラマとして評価されています。放送から20年経過した現在も、その衝撃と余韻は色褪せることなく、多くの視聴者の心に残り続けています。